結論:iPhoneは「防水」ではなく「耐水」です。Appleは、防沫・耐水・防塵性能は永続的ではなく使ううちに低下する可能性があること、そして水濡れによる損傷は保証の対象外であることを公式に案内しています。「IP68だからお風呂でも平気」と考えている人は要注意です。
IP68は「水深6mで30分」でも、日常の水が平気という意味ではない
Appleの公式サポートによると、iPhone 12以降のモデル(iPhone 17シリーズ、iPhone Airなどを含む)は、IEC規格60529にもとづくIP68等級(深さ6mまで、最長30分間)に適合しています。ただしこれは実験室の管理された条件下でのテスト結果です。
| モデル | 等級(Apple公式) |
|---|---|
| iPhone 12〜17シリーズ、iPhone Air、iPhone 16e/17e | IP68(深さ6m・最長30分) |
| iPhone 11 Pro / 11 Pro Max | IP68(深さ4m・最長30分) |
| iPhone 11 / XS / XS Max | IP68(深さ2m・最長30分) |
| iPhone 7〜8、X、XR、SE(第2・第3世代) | IP67(深さ1m・最長30分) |
発売前のiPhone Duoも、Appleの仕様ページでIP68等級(最大水深6メートルで最大30分間)とされていますが、同じページの注記に「液体による損傷は保証の対象になりません」と明記されています。
Appleが「やめてください」としている5つの使い方
Appleは水濡れによる損傷を防ぐため、次のような行為を控えるよう案内しています。どれも「防水だから大丈夫」と思ってやりがちなものです。
- iPhoneを身につけたまま泳ぐ・入浴する
- シャワーなど水圧が強い水や、勢いのある水をかける
- サウナやスチームルームで使う
- iPhoneを意図的に水没させる
- 推奨温度の範囲外や、極度に湿度が高い場所で使う
ほかにも、落下などの衝撃や分解(ネジを外すなど)もNGとされています。落とした後は耐水性能が落ちている可能性がある、と考えておくのが安全です。
「耐水」でも保証されない理由
ポイントは2つです。1つ目は、耐水性能が使っているうちに低下すること。新品のときにIP68でも、数年使った端末が同じ性能を保っているとは限りません。2つ目は、Appleの保証範囲です。Appleの修理サービスのページでは、製品保証は購入日から1年以内の製造上の問題が対象で、過失や事故による損傷には適用されないと説明されています。
つまり「耐水性能があるのに水で壊れた」場合でも、基本的には有償修理になります(消費者法の下で権利が認められる場合はある、とAppleは補足しています)。
もし濡れてしまったら:Apple公式の対処法
- 水以外の液体がかかった場合は、その部分を水道水ですすぐ
- 糸くずの出ない柔らかい布で拭く
- コネクタを下に向けて手のひらで優しく叩き、余分な水を出す
- 風通しのよい場所で自然乾燥(扇風機の涼風をコネクタに当てると早く乾く場合あり)
- 完全に乾くまで充電しない。ケーブル充電やアクセサリ接続は最低5時間あける
ドライヤーなど高温での乾燥や、綿棒・ペーパータオルをコネクタに差し込むのはNGです。「液体が検出されました」と表示された場合の詳しい手順はこちらの記事で解説しています。
まとめ:耐水性能は「保険」ではなく「お守り」
IP68は、うっかり水がかかったときに壊れにくくするための性能で、水濡れを保証するものではありません。お風呂やシャワーでの使用は避け、濡れたら充電せずに乾かす。これだけで故障リスクはかなり下げられます。修理費が心配な人は、画面割れの記事(iPhoneの画面が割れたらどうする?)もあわせてどうぞ。
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